2019.4.20「スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉」岩田松雄(A)

この本は、元スターバックスのCEOだった岩田さんが書かれたもの。今回はオーディオブックで聞いた。

ずいぶん前に読んだ「ミッション~元スターバックスCEOが教える働く理由」が面白かったので、同じ岩田さんの本ということで久しぶりに読んで(聞いて)みた。重なる部分も多かったものの、改めて聞くことで腑に落ちる部分があった。

特に心に刺さった言葉をメモする。

・ミッションとは自分の存在理由。針鼠の概念。三つの円が重なるところ中心にあるものが私たちのミッション。

(1)好きなこと

(2)得意なこと

(3)人のためになること

※これはジェームズ・C・コリンズ著「ビジョナリーカンパニー2」に登場する針鼠の概念を個人に置き換えたもの。

針鼠の概念:企業の戦略は次の三つの円が重なる部分になくてはならない。

 「情熱を持って取り組めるもの」

 「自社が世界一になれる部分」

 「経済的原動力になるもの」

・お客様より従業員が大切。CSの前にES。お客様に直接接するのは従業員、その従業員を大切にする。ESがCSにつながる。

・できる人が教えるのではない。教えるからできる人になる。

・「無駄なことを効率よくやることほど無駄なことはない。」P・F・ドラッカー

・「何をするのか」ではなく、「何故するのか」を伝える。それによって相手に考えてもらうことができる。

・ゴキブリ理論、「1匹いたら30匹いると思え」

ある箇所で気付いた問題は、多くの場合、他の箇所にも存在する。問題がそこに特定の閉じたものなのか、組織や仕組みに内在する問題なのか、見極めることが大事。

・褒めるときのコツ

結果(成果)だけを褒めるのではなく、そこに至るまでの過程(プロセス)を褒める。それが「いつも、あなたを見ている」というメッセージとなる。結果、信頼関係を築くことができる。

・叱るときのコツ

感情を抑え、愛情をもって理性で叱る。「ミスは叱らない。手抜きを叱る。」落合博満

・Just say YES

まずはこの瞬間を肯定する。無理だと思っても、まずはYESと言ってみる。否定から入るのではなく、「やるにはどうすればよいか?」と考えることによって、頭が働きだし知恵が出る。

頭はできない理由を考えるために使うものではない。できる方法を考えるために使う。

・先入観は可能性を制限する。

・遊ぶように楽しく仕事をし、仕事のように真剣に遊ぶ。