2019.8.24「僕は君たちに武器を配りたい」瀧本哲史
瀧本さんの訃報を目にし、ずいぶん前に読み(聞き)終えた本「僕は君たちに武器を配りたい」を再読した。あらためてこの本から学んだことをまとめてみる。
まずは目次から
はじめに
第1章 勉強できてもコモディティ
第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた
第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ
第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方
第6章 イノベーター=起業家を目指せ
第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
第8章 投資家として生きる本当の意味
第9章 ゲリラ戦のはじまり
本書で手に入れた武器
この本で瀧本さんが伝えたかったことは、大きく二つあると思う。
1 これからの社会は、コモディティ化できない部分で勝負しろ
2 サラリーマンになるな。投資家的生き方をしろ
スペックが明確に定義できるもの(≒個性のないもの)は、すべてコモディティ化してしまう。
そうなれば、単により価格の安い物が選ばれ、買いたたかれてしまう。
瀧本さんはこの本で、今後の日本社会で生き残れる人と生き残れない人のタイプを次のように示している。
■今までは評価されたが、これからの日本では生き残れない2つのタイプ
①トレーダー…商品を遠くに運んで売ることが出来る人
②エキスパート…自分の専門性を高めて、高いスキルで仕事をする人
■今後も生き残れる4つのタイプ
③マーケター…商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることが出来る人
④イノベータ…まったく新しい仕組みをイノベーション出来る人
⑤リーダー…自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人
⑥インベスター(投資家)…投資家として市場に参加している人
③マーケターには、「ストーリーを商品に付加する」ことがが大切
④イノベーターとは、既存のものを今までとは違う組み合わせで提示すること
⑥投資家は、リスクの大きさを見極めつつリスクを取って投資する。市場のトレンドとサイクルを見極めること、が大切
・投資家的生き方とは、未来を予測し、その未来に積極的に関わっていくこと
・「投資=お金を投資する」と考えている人が多い。投資とはお金だけでなく、時間、労力、人間関係も投資する、と考える。
・サラリーマン(労働者)として働くのではなく、投資家として働く。言い換えれば、「他人に自分の時間を売ってお金を得る」のではなく、「自分で考え自分で判断してお金を得る」。
・リベラルアーツ、つまり本当の教養、自分で考え自分で判断できる能力が基本的に重要である。