2020.7.18 人を操る20のポイント

久しぶりに年下の師匠(メンタリストDaiGo)の動画からその概要をまとめてみました。

 

今回のテーマは「人を操る、大衆を扇動する20のポイント」

人を動かすためには「影響力」と「説得力」が必要。この2つを高める20のポイントを知る、という内容。

20項目は多すぎてすべてを実行するのは難しいけど、いくつかを組み合わせるだけで効果がありそう。日々の仕事にも役立ちそうです。

 

1 議論の回数は多いほど良い

 ・同じ人と何度も対話する(会う)…単純接触効果(ザイオンス効果)

 ・広告は3回で効果あり、それ以上、5回になるとしつこい

 ・少しづつ表現を変えて説得する → 人は変化に反応する

  (同じ内容の繰り返しでは説得できない)

 

2 関係性

 ・自分に関係があると思わせる(関係性を強調する)

 ・人は自分のことにしか興味がない

 ・「今からの話はあなたに関係あるよ」ということを伝える

 

3 普遍的なゴール(ユニバーサル・ゴール)

 ・自分の考えは「皆んなが目指すゴールと一致している」と思わせる

 ・人は特定のゴール(思想や価値観)を目指したい、という潜在的な欲求を持っている

 ・「あるある(皆が共通して持っている体験や常識)」から、さらに次の目的を見せる …ヒトラーがよく使った手法

 

4 お世辞(好意)

 ・ピグマリオン効果の活用 教師の期待により生徒が伸びる

 ・期待と好意を伝えて動かす(聞き手との間に好意的な関係を築く)

 ・皆、力を持っているが、使い方を知らない

 

5 権威

 ・人は楽をするために権威に従う

 ・人は学歴や肩書などの権威に弱いもの

 ・権威に従うことで認知コストを節約している

 ・人は「楽したい」には勝てない。

  「いかに楽にさせるか?」がビジネスになる

 

6 魅力

 ・身体的(健康的、体形、髪形など)魅力が影響力を増す

 ・美容と健康に気を使うこと 食事、睡眠、運動が大切

 

7 メッセージの難易度

 ・内容の難易度にあわせて伝達方式(メディア)を変える

 ・難しい内容は論文や本、簡単な内容は動画が適している

 

8 前置きをしない

 ・自分の狙いや目的は話さない。これを聞くと、人は反論を考える

 ・相手との関係性を強調する前置きはOK

 ・相手目線の前置きはいいが、自分目線の前置きはダメ

  「新製品の紹介をします」はダメの典型例

 

9 議論の展開スピード

 ・こちらに共感を持っている人に対しては丁寧にゆっくりと

 ・反発している人には早口で

 ・新しいことを伝えるには早口で(反論の隙を与えない)

 ・聞き手が知っていることは、相槌を打つ間を取りながらゆっくり話す

 

10 反復

 ・嘘でも3回繰り返すと真実になる

 ・反復して習慣になると「重要だ」と思う

 ・この応用が新興宗教 地域のコミュニティで反復する

 

11 社会的証明 安心感のコントロール

 ・多くの人がやっていることで、安心する

 ・人は大衆と同じことをしたい、という欲求を持っている

 ・同じでいたいけど、同時に人よりも少しだけ良くありたいとの思い

 ・定番の話に+αが効果あり

 ・安心感のコントロール

 

12 注意力のコントロール

 ・自分の議論が弱い時は相手の注意力をそらす

 ・相手を説得するベストタイム、食後30分間

 ・早口で喋ることで相手に反論させない(隙を与えない)

 ・皆が知っていること、賛成している場合にはゆっくり話す

 

13 気を逸らすものを減らす

 ・関係性を強調すると注意力を引きつける

 ・人は注目したものを重要と感じる

 ・並んでいる列に割り込むためにお金を払う

  千円よりも一万円の方が、割り込める確率は増えるが、受け取る人は減る

 ・注目を集めるために「注目に値する理由」を考え伝える

  → 注目させることができれば重要だと思わせれる

  (イラク戦争で記者を前線に同行させた 論点ずらし)

 

14 ポジティブを強調する

 ・納得するのはポジティブ、注目するのはネガティブ

 ・ネガティブで引き寄せて、ポジティブで安心(納得)させる

  最後はポジティブに締める(大衆扇動の基本)

 

15 意図の偽装

 ・説得したいという意図を見抜かれない

 ・「BYAF」But You are Free により説得率が二倍になる

 ・自信がある時ほど強要しない(決めるのはあなた、というスタンス)

 

16 心理的テラード

 ・人には好みの議論のパターンがある

  論理的な議論が好きな人もいれば、感情的なものが好きな人もいる

 ・皆が良いと思っている伝統的な考えには正面から反論しない

  「こんな会議ムダ!」とストレートに言うのではなく、「今のままで満足ですか?」

 ・論理と感情をミックスして相手の心理パターンに合わせる

 

17 コンフィデンス(自信)

 ・伝える側にはもちろんのこと、聞く側にも自信が必要

 ・聞き手に自信がないと納得しない

 ・有能なリーダは相手に自信を持たせたうえで、説得し行動させる 

 

18 幸福感

 ・よく笑う人は影響を受けやすい

 ・笑わせる人は影響力を持つ

 ・ブラックジョークは皆の頭をよくする

 ・リーダにはユーモアが必要

 ・笑うことを規制するような職場は危険

 

19 力強さ

 ・コーチングテクニックのひとつ

 ・自分にも相手にも力強さを感じさせる

 ・聞き手に「自分には力がある」と思わせる

 

20 伝統的な考えには直接立ち向かわない

 ・既に形成されている社会的証明は正面から否定しない

 ・無駄なこと、と分かってはいても完全否定はしない

 ・あまりに直接的に否定すると反感を買ってしまう

さらに

 ・同情を引き出すスピーチは、論理的なスピーチの2倍の感銘を与える

 ・同情心は現状を客観的に見る視点を与える(相手のことを知ろうと思う)

 

(根拠ない)自己啓発に騙されない、マスコミに騙されない、SNS上の情報に流されない、特にコロナウイルスに関する根拠ない情報に右往左往しない、そして仕事で少しでも多くの社員をいい方向に導く、そんなことのためにこの20のポイントを役立てたい。早速明日から実行していきます。