2019.2.24「EQこころの鍛え方」「ご機嫌の法則100」

今週は徹夜の仕事も多く読書が進まない一週間となりました。読み(聞き)終わったのは次の2冊。

1 「EQ こころの鍛え方」 高山直

2 「ご機嫌の法則100」 伊藤守

1は先日読んだダニエル・ゴールマンの「EQこころの知能指数」とは趣が違い、理論を説明するというより実践的なトレーニング方法を紹介、解説した本です。具体的なトレーニングとして66の法則を示し、どちらかといえばEQを対人関係を良好にする能力と位置づけ、その視点で語られています。特に心に残ったものを以下にあげます。

・EQの4つの能力、この4つの能力を経由してEQは発揮される。これが基本。

①感情の識別 ②感情の利用 ③感情の理解 ④感情の調整

①自分または他者の感情を識別し、言葉で表現する。

②課題を解決するために最適な感情を生み出す。または判断を適切に行うために相手に共感する。

③感情がどのように起こり、どのように移行するのかを理解する。

④望ましい決定をするうえで感情を活用する。適切な行動

のために自分の感情を調整する。

・人の感情には、「幸せ」「怒り」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」「驚き」の6つがあると言われている。「幸せ」以外はすべてネガティブな感情。だからEQが重要になる。

・EQはOS、IQは業務スキルなどと同様、OSの上で動くアプリである。アプリは常に変化する。それを支える優れたOSが必要。

・松井のいた星稜高校野球部の額に書かれている言葉。「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば人生が変わる。」

・「笑筋」を鍛える。つまり笑うときに使う筋肉を鍛える。これだけで心は楽になる。

・まずは「決める癖」をつける。たかがランチであろうと自分の意思で決めていれば、自分の行動を自分の意思で決める癖がつく。自分で自分の行動のイニシアチブを撮っているという感覚が大事。

・「ごちそうさま」の前に「ありがとう」を付けるだけで、心が開かれる。「ありがとう」は魔法の言葉。

・上手な「うんそう屋」になる。聞き上手のコツ。

・TodoリストやWilldoリストを作るときに守ること。やりたいことを書いてから、やるべきことを書く。この順番が大事。これにより自分の意思で自分の行動を決定している感覚が得られる。

・私の辞書には「不幸」という文字はない。

・「six seconds pose」怒りがこみ上げたら6秒 間を取る。1から6まで数を数える、または、好きな花の名前を6つ言うなど。そうするだけで感情がコントロールできる。

・いいことがあれば拍手する。拍手は相手を称賛し感動を伝える優れたツール。いい意見、行動には拍手で称賛する。拍手には相手を元気づける力がある。そして、拍手には場の雰囲気を変える魔法の力がある。拍手を日常の場でもっと使おう。

・会話の中で使うことで周りの雰囲気を変える言葉。

「明るい言葉」「褒める言葉」「積極的な言葉」「励ます言葉」「熱血語」

まずは、笑顔と拍手を実践してみよう!

最後に、この本を読んでなぜか思い出した(好きな)言葉

「変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを識別する知恵を与えたまえ。」

2は、あっという間に読み終わる(聞き終わる)本です。この本は筆者である伊藤さんが、今までに出会った素敵な人たちの共通点を「ご機嫌」であることに気づき、ご機嫌でいるための条件を100にまとめたものです。先日読んだリチャード・カールソンの「小さいことにくよくよするな」に通ずる内容です。たまにはこういう軽い本もいいかもしれません。