「ワークライフバランス」について考える

 

 最近、政府も盛んに言い出した「働き方改革/ワークライフバランス」について考えてみたい。

 と言いつつ、正直、私にはこの「ワークライフバランスなるものが良く理解できていない。どうバランスをとれば良いのか?実感として分からないのが本音である。

 ただ、働くことに関する私たち(年寄り)の価値観を、180°変える必要に迫られていることは理解できる。

私がんばってます!

 私たち(あるいは私だけかもしれないが)年寄りは、苦労することが善いこと」というような価値観を根っこのところに持っているように感じる。そして往々にして、その価値観を他人にも押し付けたがり、結果、「俺は苦労しているのに、お前は楽していいね」と妬んだりする。

 言い換えると、「眉間にしわ寄せ苦しみながらやる」ことが貴いことで、「笑いながら楽しくやる」ことは卑しいことだという価値観が染みついているのかもしれない
 したがって、仕事の世界であっても、辛そうにがんばっている社員を過大に評価してしまう。私たち(私)は、「がんばってます」と苦労をアピールする社員を評価しがちである

 しかし、よく考えてみるとこの「がんばってます」アピールは、「私こんなにがんばっているんだから、成果が出なくても許して」という「責任回避」に過ぎないのかもしれない。少々穿った見方かもしれないが、案外当たっているようにも思う。「がんばった」ことで自分の能力や結果の責任を問われないようにするそんな一面があると感じている。

練習は嘘をつく

 また、以前、ダルビッシュTwitter練習は嘘つかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ」と言ってたことがあるが、まさに頭を使っていない努力は単なる徒労に終わるのだろう。努力やがんばることは大事だが、何に対して努力しがんばるのか、その方向性がもっと大事である。

 遅ればせながら、私も「働くことの価値観」を変えたいと思う。
私たちにとって、時間はいちばん大切な資産である。特に私たちに残された時間は少ない。そして何かを変えようと思った時、時間配分を変えない限り、何も変わらない。時間配分を変えて始めて結果が変わる。

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「優先すべきこと」をスケジュールする

 まずは、自分自身の時間配分を変えることから始めたい。スケジュールに優先順位をつける」に留まらず、「優先すべきことをスケジュールする」との発想で日々の仕事、休日を過ごしたいと思う。

速読多読術~1日20冊の本を読むための読書法

 今日は久しぶりにDAIGOのニコニコ放送、今年の4月に放送された「速読多読術~1日20冊の本を読むための読書法」から備忘録です。


 速読するまえで勝負(速度)が決まる

  • ゆっくり読んでもわからないことは読めない ⇒ 基礎知識を頭に入れる
  • まずは時間感覚を身につける ⇒ 1ページあたりの時間を決めて読む
  • 本を読んで手に入れたい知識を3つ決めて、無駄読みを防ぐ
  • 会話のように読書を楽しむために著者の性格を推定する
  • 内容を一発で頭にいれるための目次の読み方
  • 頭に入れたい本は読み方を変えて5回読む


5つの速読を使いこなす

  • ページ単位でペースを作れば速読が身につく
  • 本と目的に合わせて読書スピードを変える、その見極め方法とは?
  • 1秒速読 ⇒ 1冊5分で読み通す
  • 3秒~10秒速読 ⇒ 1冊15分~60分で必要な情報をピックアップ
  • 30秒熟読 ⇒ 1冊2.5時間でじっくりと読み解く
  • 朝は視覚速読、夜は聴覚速読と使い分ける


1日10冊以上読むために

  • オーディオブックだけで1日3冊を読みきる方法
  • 読書スピードは朝からだんだん遅くしていく
  • 休憩するより瞑想を入れて集中力を回復させる
  • ジャンルを変えるときには昼寝すると記憶に残る
  • 最高速で速読するために運動と瞑想、昼寝のベストな組み合わせとは
  • 速読に役立つサプリなど

速読に必要な「集中」について

  • 脳は疲れない。疲れるのは目、首、肩など身体身体が疲れると集中力が散漫に
  • 集中力が散漫になり「中断」の状態に達した場合は、環境を変える ⇒  場所を変える、手順を変える、服を変える、温度を変える、香りを変えるetc
  • 「中断」は誰にでもあること、悪いことではない。「自己否定」につなげることがダメ ⇒ 「自己否定」すると「挫折」につながる

 小説などは速読の対象外、あくまでも知識を得るための読書が対象。。。

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伝え方の教科書

先日の日経新聞の記事に掲載されていた「PREP法」のネタ本と思われる本「伝え方の教科書」から、ポイントをまとめてみた。

 

最強の伝え方「テンプレップの法則」

人に伝えるうえで、重要なことは、「概要→詳細」の順番で伝える、ということ。

テーマや相手に関わらず、この順番で伝えなくてはならない。
これを、分かり易く法則にしたのが「テンプレップの法則」
これを守るだけで、圧倒的に伝わり易くなる。
いわゆる「ゴールデン・ルール」である。

1 話のテーマ(Theme)

  ・話のテーマを冒頭で伝える。
  「これから○○について話をします」

2 言いたいことの数(Number

  ・言いたいことはいくつあるのか?を伝える。
  「お伝えしたいことは○個あります」「ポイントは○個です」

3 結論・要点(Poit)

  ・言いたいことの結論・要点を伝える。
  「結論から言いますと、お伝えしたいのは○○ということです」

4 理由(Reason)

  ・伝えた結論が正しいと言える理由を伝える。
  「その理由は○○です」
  ・なぜ今それを伝えているのかの理由を伝える。
  「この話をしているのは○○だからです」

5 具体的な話(Example)

  ・結論を細くする具体例を示す。
  「たとえば、こういうことがあります」

6 結論・まとめ(Point)

  ・最後に結論・要点を繰り返す。
  「ということで、今回お伝えしたいのは○○でした」

 この6つの順番で話す。これが「テンプレップ(TheNPREP)の法則」。
どんな内容の話でもほぼ全て、この法則を当てはめると、分かり易く伝えることができる。

一言で言うと、「概要→詳細」の順で伝えるということ。
「まず相手に概要・大枠を伝え、頭の準備をしてもらう」、そして「最後にもう一度、話の結論・要点を繰り返す」

 すぐにでも使える、優れもの!

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働き方改革・・・「なぜ、あの部門は『残業なし』で『好成績』なのか?6時に帰るチーム術」

 ワークライフバランス、小室淑恵さんの本(オーディオブック)を聞いてしばらくの後、偶然にも講演会を聞く機会を得ることができた。

 備忘録として、心に残ったフレーズをいくつかまとめてみる。

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日本の問題

 日本は、人口オーナス期に入ったことが問題ではなく、少子化対策に失敗し、高齢化率が急速に高まり、「人口ボーナス期から人口オーナス期にハイスピードで突入」したことが問題


マネジメント方法の変革

  • 表面上の福利厚生の問題でなく、残業削減・ワークライフバランスは「経営戦略」だと徹底的に腹落ちさせることが大事
  • 長時間労働の恒常化」と「マネジメントの意識」を放置していると出来上がる組織
  1. 個人的事情や時間制約のない「奇跡のような人」しかモチベーションが上がらない組織
  2. 非効率な仕事のプロセスを誰も改善する意欲が湧かない組織
  3. 多様な価値観が育たない組織
  • ワークライフバランスが必要な社員は、今後どんどん増える
  • 福利厚生ではなく、経営戦略としての投資
  • ワークライフバランスを「新しい報酬」として使う
  • 管理職自らワークライフバランスを実践し自己研鑽に励む
  • うまくいった部署にインセンティブを与えるインセンティブ設計が重要
  • 残業を減らしたほうが評価されるという意識にならないと行動は変わらない
  • 強いインセンティブを与えることが必要

影響力の武器

 今日も備忘録。少し前9月3日のメンタリストDAIGOのニコニコ放送をタイムシフトで視聴しながら、6つの「影響力の武器」について記録する。

 

1 一貫性 Consistency

 人は、一度決断する(ポジションを決める)と、その決断(ポジション)を継続しようとする。フット・イン・ザ・ドアの法則?

 人は”裏表”があると思われたくない。したがって一旦言葉にしたことを撤回することにストレスを感じる。お願いするときは、まず小さなお願いをして「YES」を言わせてから、大きなお願いをすると叶いやすい。

2 好意 Liking

 好感度で全てが決まる。ラポール、プレゼントに自然な好意をのせる。ちょっとしたメモ、付箋が効果的。本、書類に付箋でメッセージを。。。

 この”自然な”がキモ。見え見えでは逆効果。人は好意を持った人のお願いは断りにくい。後から出てくる「返報性」に通じる。

プレゼントは中身が大事なのではない、「好意を乗せること」が大事。

 好意を示す = 驚きつつ話を聞く → お願いごとをする

 この好意の原則は、一貫性の原理と組合せると、さらに有効。

3 返報性 Reciprocation

 人は、人から何かをもらうと返さないといけない、と思うもの。人に与えたものは、5倍になって返ってくる。

 この返報性のルールは強力に働く。好意の返報性もあるが、悪意の返報性もある。

岩崎弥太郎の戦法も参考に(人のやらないこと、やりたがらないことをやる)

 物を贈るだけでなく、相手の話を聞いてあげるだけでも、返報性を期待できる。

4 権威 Authority 

  人は、権威あるもの、大きいものに従いたいと思うもの。ミルグラムの実験、監獄実験で分かること。

人は、権威あるものから命令されると、非人間的なことでもやってしまう。

 権威に寄り添う = 自信がつく ⇒ 心を強化

人は勝った人に寄り添いたがる。勝ったら「俺たち」、負けたら「あいつら」

有名人を持ち出し「あいつのことよく知ってるよ」とか、権威に寄り添う人は、パーソナリティに問題ある人。有名になることは、馬鹿に見つかること。

権威を利用する ⇒ 出典とかお墨付きを利用 服装も大事、権威も時には必要

5 社会的証明 Social proof   

 みんなが、多くの人がやっていることは正しいと思いたい。権威と同時に使うことが多い。人が横断歩道で空を見上げていると、つい上を見上げてしまう。見上げている人が多いほど、釣られやすい、これも社会的証明。

 人は、多くの人が賛成することは正しい、と感じてしまう。

コマーシャルでもよく活用される。「○○人が購入!」、「行列のできるラーメン屋」、「○○さんも絶賛!」「10万部突破!」などなど

6 希少性 Scarcity

  人は、数が少ないと欲しくなる。希少性とは需要を生み出すこと。

  希少性 = 本来は存在しない需要を引き出す これが希少性が持つ一番の効果。

 「数量限定」「時間制限…タイムセール」「残りわずか」「○○限定」など、テレビショッピングでよく使われるフレーズ。

この影響力の武器を組み合わせて使うことがポイント。

 

 「影響力の武器」 

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賞味期限は切れたか?

 明日からリオ・パラリンピック開幕、このタイミングで少し前に終わってしまったリオ・オリンピックについて振り返ってみたい。

心に残った言葉

 今年8月に開催されたリオオリンピックで、ある選手がインタビューで語った言葉が今でも心に残っている。競泳に出場した入江選手である。

 200m背泳で8位に終わったあと彼はこんなことを言った。

僕は賞味期限を切れているのかもしれない。でも消費期限は切れていない。

 メダルに手が届かなかった悔しさと、次に出場するメドレーリレーへの思いを語ったものだ。競泳選手としては年齢も高く旬を過ぎてしまった自らへの自嘲もあったのかもしれない。
 これを聞いたとき、私も他人事ではないな、と妙に心に染みたのを覚えている。私もサラリーマンになってから、既に35年。退職というゴールも間近に迫ってきた。まさに入江選手ではないが「賞味期限は切れた」の状況なのかもしれない。

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消費期限は切れていない

 でも、彼と同様「消費期限は切れていない」と思いたい。私が若い頃に見ていた50代後半の先輩たちは、正直おじいさんというか、やる気のない終わった人にしか見えていなかった。

 ところが、いざ自分がその年代になってみると、全く違っていた。私はまだまだ発展途上だと思うし、色々と学びながら成長し変化することができると強く信じている。

 確かに身体は少々衰えてきたし物覚えも悪くなったと感じるが、心というか脳はまだまだ発展し変化していると実感している。

 年齢を言い訳にしてはならない。ついつい「もう先も短いし。。。」などと口に出してしまうが、本心は違う。私はまだまだ変われる、成長できると思っている。
 一方で健康で元気にいられるのは、あと15年くらいだろう、とも思っている。15年が長いか短いか、正直よく分からないが、この15年を無駄、無為に過ごしたくはない。そのためにも一日、一日を充実させたい。

自分自身の変革

 幸いにも私は今、大きく変わりつつある組織の一員である。加えて組織の変革を支え、あるいは推進する役割を与えられるという幸運に恵まれている。
 あの人は「消費期限切れだ」と言われないよう、自分自身の変革を通じ、組織の変革の当事者であり続けたい。
 年を取るから「老いる」のではない、学ぶことを止め挑戦しなくなるから「老いる」のである。

最後に、私の好きな言葉。。。

 

「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。」

   ”ニーバーの祈り”から

「伝わらない」を克服しよう

前回から少しサボってしまった。今日は、本ではなく日経新聞の記事から気になるものをアップしたいと思う。

平成28年8月23日の朝刊の記事から。。。「PREP法」なるものが紹介されている。初めて聞く言葉、勉強不足かな?

 

「最初に結論」がキモ

しっかり伝えるコツは、論理的に話すことにある。そのためには「PREP法」をマスターするのが近道らしい。これは

Point(結論)⇒Reason(理由)⇒Example(根拠)⇒Point(まとめ)

の順で伝えるしゃべり方をいう。

慣れないうちは、「結論から申しますと」で始めるのを常套手段にするのが無難。

偉い人のほとんどは極めて短気であり忙しい。じっくりと話を聞く時間がないのが当たり前。「起承転結」は文章には適しているが、ビジネス会話では相手をイライラさせることが多い。上司に聞く耳を持たせるためには、まずは結論から伝えることが大事になる。結論がわかっていると、その結論に至った理由や根拠を冷静に聞いてもらえる。

PREP法の流れ

この手法を使うときのコツを使用例を見ながら整理する。

P(結論…主張、要点) 

 ・結論から申しますと・・・

 ・私は○○だと思います

 ・私が言いたいことは・・・

 ・一番大事なことは・・・

R(理由…解釈、考え)

 ・なぜなら・・・

 ・その理由は・・・

 ・どうしてかと言うと・・・

 ・と言うのも・・・

E(根拠…事例、事実)

 ・例えば・・・

 ・具体的に申しますと・・・

 ・例を挙げると・・・

 ・データを見てみると・・・

P(まとめ…結論の再確認)

 ・ですから・・・

 ・以上のようなことから・・・

 ・繰り返しになりますが・・・

 ・いろいろ話をしましたが・・・

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                     引用:日経新聞8月23日朝刊

まとめ

とはいえ、内容によっては結論から言いにくいこともある。トラブルの報告など、相手を動揺させたり不快にさせる話の場合は、結論を後に回し、「E⇒R⇒P」のように根拠、理由から伝え結論を後回しにする方がスムースに説明できる場合もある。