脳が冴える15の習慣

最近、頭が冴えないな~と思うことが多く悩んでいました。そんな時目にしたのがこの本。ずいぶんと前に出ていた本ですが、「15の習慣」というように区分して書かれており読み易いことから手にしました。今日は、この本の中から役立ちそうなポイントを書き出し備忘録とします。

題名:脳が冴える15の習慣

著者:築山 節

出版:平成18年11月10日 NHK出版

 

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生活のリズムを作る「脳を活性化させる朝の過ごし方」

生活のリズムが安定すれば、脳の活動も安定する。

「朝、一定の時間に起き、太陽の光を浴びる。脳が最も活発に活動する時間帯に仕事のピークを合わせ、夜はできるだけ早く寝る」 

脳は基本的に怠け者であり、楽をしたがるようにできている。急に生活のリズムを安定させようとしてもできない。習慣化することが必要。

脳にもウォーミングアップが必要。脳には「思考系」以前に「感情系」や「運動系」の機能がある。まずは、この「運動系」の機能を使うことで脳をウォーミングアップする。具体的には「足、手、口を動かす」こと。運動の機能は脳の表面中央付近に分布しており、その脳領域を働かせることは、そこに至る脳の血流をよくすること。

音読が脳にいい。これは、音読は目と口の運動だけでなく、「脳の入力⇒情報処理⇒出力」という要素が連続的に含まれていることによる。会話を補うウォーミングアップとして音読を取り入れることが重要。

朝の料理、ガーデニング、部屋の片付けなども効果的。これは手を使う運動であるだけでなく、前頭葉を使って「選択」や「判断」をする要素が含まれている。

 脳の基本回転数を上げる(集中力を高める)

 生活のリズムを安定することの次に重要なのが、「脳の基本回転数を上げる」こと。脳の基本回転数とは、「何か問題を解決しなくてはならないときに、ぐっと集中力を高め、早く的確な判断ができる。脳に蓄えられている記憶をパッと思考に結び付け、臨機応変な対応ができる」そういう力量のこと。

脳の基本回転数を上げるには、「時間の制約が必要」ということ。時間に制約を設けると集中力が増し脳がフル回転する。まじめな人ほど「時間をかければいい」という発想となり、長時間仕事していることに安心感を求めがちになる。

時間に制約を設けることの、もう一つの有効性は、「重要度・優先度が判断しやすくなる」ということ。人は時間に制限があるから、選択肢を絞り込み判断できる

睡眠を活用するー睡眠中の「整理力」を利用する

よく物忘れをする、思考がまとまらない、という人は睡眠不足の場合が多い。これは、「記憶の定着、思考の整理は、起きている間より寝ている間のほうが進む」という理由から言える。

睡眠中の脳は、外からの情報が遮断され入力がない状態で、一時的に保存された記憶をより永続的な記憶に変換したり、得た情報を取捨選択し、思考を整理したりしている。

睡眠時間を削ることは、「記憶が定着する時間」「思考が整理される時間」を削ることに他ならない。睡眠時間は最低でも6時間、できれば7時間半は欲しいところ。

夜寝る前に「入眠儀式」を行う。朝と夜の活動はパターン化するほうがいい。

思考の整理は物の整理からー忙しい時ほど「机の片付け」を優先

思考の整理は、物の整理に現れる。身の回りの整理ができていない人は、前頭葉の機能である「選択・判断・系列化」の力が衰えている場合、あるいは、若い時から要領が良く自分の能力を過信している場合の二通りがある。

忙しい時ほど机、カバンなど身の回りの物を整理することを優先することが大事。身の回りのものが整理されている状態は、優秀な管理者を上司に持っていることと同じ、と考える。今はこの仕事、次はこの仕事、というように一つ一つの仕事に集中しやすい環境を作る、これが身の回りの整理を優先すること。

仕事で混乱したら、まずは机を機能的に整理することから始めると立て直しやすい。

記憶力を高める

得た情報を使える記憶にするためには、まず出力を意識して情報を取ることが大事。他人の知識を自分のものにするためには、書いたり話したりして、自分で出力する機会を作る必要がある。使える記憶を増やすためには、出力することが最も有効

(参考)発話する能力を維持するためには、1日1000語以上の発話が必要。会話が少ない場合は音読が有効。

「たとえ話」をする人は、ボケにくい、と言われる。これは、たとえ話をする人は、使える語彙や記憶が豊富であると同時に相手への気遣いがある人であり、このことが脳を総合的に鍛えることに繋がっている。

まとめ

あとがきにも書かれているが、脳に大事なことは一言でいうと「朝一定の時間に起きて、脳のウォーミングアップをし、時間の制約がある生活をする。そのうえで、家事や雑用、小さな仕事でも積極的にこなし前頭葉を鍛える」こと。

仕事に集中するあまり、生活があまりにもシンプルになってしまうと、脳の機能は低下してしまう、要注意だ。

まずは、生活のリズムを作り、睡眠時間も7時間を目標に、今日から実行。